人気のハイブリッドミニバン おすすめ比較ランキング

ミニバン

ミニバンは3列シートで家族や友人を連れてわいわい使えるのがポイント。ですが、忘れてはいけないのが走りの《パワー》と《静粛性》です。

人や荷物をのせると、重量が2トンになるミニバンですが、エンジンが1.5Lから2.5Lというクルマも少なくありません。

パワーも欲しいけど、静かなドライブもいい…それに燃費が良ければもっといい!そんな人には、ハイブリッドミニバンがおすすめです。

ここでは、10台の魅力的なハイブリッドミニバンをご紹介。順位は2019年4月〜9月の《販売台数》をもとに表示しています。







9位:トヨタ ヴェルファイア

引用:https://toyota.jp/vellfire/performance/?padid=ag341_from_vellfire_navi_perf

直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたヴェルファイアのパワートレーンの特徴は、フロントとリヤの2つのモーターを持つ”電気式4WD”を採用していること。

ミニバンは乗降のしやすさと室内空間を確保するために、床下にバッテリーを納め、荷室の下にリヤモーターを設置するなど”最低地上高を上げないで機能を満たす”工夫を行なっています。

トヨタはハイブリッドの歴史が長く、アクアからセンチュリーまであらゆるジャンルのクルマでハイブリッドシステムを完成させています。

とくに、エグゼクティブラウンジ と呼ばれるVIP用のミニバンは、ハイブリッドの静粛性の高さと振動少なさが高い評価を受けています。燃費もカタログ値は18.4km/L、と非常に低燃費。

2列目シートに乗る人を考えると、ハイブリッドのヴェルファイアは最高のラウンジになることは間違いないでしょう。

引用:https://toyota.jp/vellfire/performance/eng_hv/?padid=ag341_from_vellfire_performance2_topnavi_eng_hv

ハイブリッド
全長×全幅×全高(mm)4,935×1,850×1,935-50
ホイールベース(mm)3,000
最低地上高(mm)165
室内長×室内幅×室内高3,210×1,590×1,400
総排気量(cc)2,493
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン112[152]/5,700

フロントモーター 105[143]

リヤモーター 50[68]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 206[21.0]/4,400-4,800

フロントモーター 270[27.5]

リヤモーター 139[14.2]

タンク容量(ℓ)65
乗員定員(名)7〜8

 



8位:トヨタ エスクァイア

引用:https://toyota.jp/esquire/exterior/?padid=ag341_from_esquire_navi_exterior

”小さなアルファード”との異名を持つエスクァイアは、ハイブリッドが売れ筋です。

燃費は23.8km/L(JC08モード)と低燃費で、60%を掛けた実燃費でも14.28km/L。そのため、法人客向けのハイヤーや社用車として採用されているケースがあります。

兄弟車のノアやヴォクシーに比べ、高速走行で飛ばしたい…ワインディングでキレのある走りがしたい…という客層は非常に少なく、穏やかなに走りたいオーナーには、EV発進と登坂などでのエンジン+モーターの追加速感は非常に頼もしいでしょう。

1.8Lエンジンとモーターとの組み合わせはトヨタの量販ハイブリッドの中でも最も多く採用されているシステム。

安心感のあるシステムだけに、ドラインビングの自然さもうれしいシステムと言えるでしょう。

引用:https://toyota.jp/esquire/performance/eng_hv/?padid=ag341_from_esquire_perf_eng_hv02

ハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)4,695×1,695×1,825
ホイールベース(mm)2,850
最低地上高(mm)160
室内長×室内幅×室内高(mm)2,930×1,540×1,400
総排気量(cc)1,797
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン 73[99]/5,200

フロントモーター 60[82]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 142[14.5]/4,000

フロントモーター 207[21.1]

タンク容量(ℓ)50
乗員定員(名)7


7位:ホンダ ステップワゴン

引用:https://kakaku.com/item/K0000994728/images/

ホンダのハイブリッドシステムは、トヨタと大きく違う点が”エンジンメイン”のハイブリッドであることです。

トヨタは”低燃費”というわかりやすい目標をクリアするため、プリウスを開発。リッター40kmという低燃費のために、CVTをうまく生かしたパワートレーンで全世界でシェアを広げました。

一方のホンダは、当初いくつかのハイブリッドシステムを開発したため、ホンダハイブリッドとは何か?が訴求できずにいた期間があります。

ステップワゴン  スパーダハイブリッドは、2017年にハイブリッドシステムを初搭載。

ホンダは1モーター、2モーター、3モーターの3つのハイブリッドシステムを持っていますが、スパーダ搭載は《SPORT HYBRID i-DCD》という1モーターシステムです。

発進時はEV走行、加速や登坂でのモーターアシスト走行、そして高速走行はエンジン走行…と燃費と走行状況にあわせた使い分けのシステムで、走りが楽しいというポイントが高く評価されています。

引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/styling/design/

ハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)4,760×1,695×1,840
ホイールベース(mm)2,890
最低地上高(mm)155
室内長×室内幅×室内高(mm)3,220×1,500×1,405
総排気量(cc)1,993
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン 107[145]/6,200

フロントモーター  135[184]/5,000-6,000

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 175[17.8]/4,000

フロントモーター315[32.1]/0-2,000

タンク容量(ℓ)52
乗員定員(名)7


6位:トヨタ ノア

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/37707#image-1

エスクァイアと同じ、1.8Lエンジンを搭載。ノアはプリウスと同等のハイブリッドシステムを使っていますが、もともとは1.3tの重量を引っ張る想定のシステムです。

ところが、1.6tもの車重のあるノア ハイブリッドを引っ張るため、加速でプリウスよりも若干”遅い”というフィーリングがあります。

口コミでは、この点がかなり多く指摘されていて”登坂車線で非力”、”上り坂では苦しい”という声があります。一方で、”パワーは普通、問題無し”という口コミもあり、ユーザーのドライビングの仕方でかなり変わるようです。

ホンダハイブリッドなど、新型車両のデビューによってノアやヴォクシーが”古い設計”となっているのは事実。ただ、豪華な装備で満足度の高い一台。ハイブリッドの静粛性は評価が高くなっています。

ハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)3ナンバー:4,710×1,735×1,825

5ナンバー:4,695×1,695×1,825

ホイールベース(mm)2,850
最低地上高(mm)160
室内長×室内幅×室内高(mm)2,930×1,540×1,400
総排気量(cc)1,797
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン 73[99]/5,200

フロントモーター 60[82]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 142[14.5]/4,000

フロントモーター 207[21.1]

タンク容量(ℓ)50
乗員定員(名)7

5位:トヨタ アルファード

引用:https://www.webcg.net/articles/-/38183

ヴェルファイア同様の2.5Lハイブリッド。3.5Lエンジンか2.5Lハイブリッドかを選ぶことでかなり苦労する人が多い一台です。

ハイブリッドについては、ヴェルファイアを参照下さい。

ハイブリッド
全長×全幅×全高(mm)4,935×1,850×1,935-50
ホイールベース(mm)3,000
最低地上高(mm)165
室内長×室内幅×室内高3,210×1,590×1,400
総排気量(cc)2,493
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン112[152]/5,700

フロントモーター 105[143]

リヤモーター 50[68]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 206[21.0]/4,400-4,800

フロントモーター 270[27.5]

リヤモーター 139[14.2]

タンク容量(ℓ)65
乗員定員(名)7〜8

4位:ホンダ フリード

引用:https://www.honda.co.jp/FREED/?utm_source=yl_kw_shimei&utm_medium

ステップワゴン ハイブリッドと同じ、1モーターの《SPORT HYBRID i-DCD》を搭載するフリードハイブリッドは、ホンダならではの2WDと4WDの両方をラインナップしています。

ハイブリッドだから…とは言っても、高速道をよく利用する、あるいは長距離ドライブを頻繁にする人でないと、なかなか実力を出せないのが小型ミニバンの宿命。

それだけ、ガソリンエンジンとボディサイズがジャストフィットしている証拠でもあります。

ただ、ゆったりと流す走り、ワインディングを攻めるようなドライビングでなければ、ハイブリッドシステムはしっかりと走行に応じたエンジンとモーターの使い分けをしてくれます。

ハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)4,265(95)×1,695×1,710(2WD)、1,735(4WD)
ホイールベース(mm)2,740
最低地上高(mm)135(2WD)、150(4WD)
室内長×室内幅×室内高(mm)3,045×1,455×1,275〜85
総排気量(cc)1,496
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン 81[110]6,000

モーター 22[29.5]/1,313-2,000

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 134[13.7]/5,000

モーター 160[16.3]/0-1,313

タンク容量(ℓ)36(2WD)、53(4WD)
乗員定員(名)(5)〜7

3位:トヨタ ヴォクシー

引用:https://response.jp/article/2018/10/13/315005.html

ヴォクシーは、ノア/エスクァイアとの3兄弟で最も売れているトヨタのミニバンです。アグレッシブなフロントマスクやアルミホイールなど、非常に凝った造りで存在感が大人気。

ハイブリッドシステムに関しては、エスクァイアとノアの部分を参照下さい。

ハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)3ナンバー:4,710×1,735×1,825

5ナンバー:4,695×1,695×1,825

ホイールベース(mm)2,850
最低地上高(mm)160
室内長×室内幅×室内高(mm)2,930×1,540×1,400
総排気量(cc)1,797
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン 73[99]/5,200

フロントモーター 60[82]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 142[14.5]/4,000

フロントモーター 207[21.1]

タンク容量(ℓ)50
乗員定員(名)7

2位:日産 セレナ

引用:https://clicccar.com/2019/10/06/916061/

日産のハイブリッドシステム”e-POWER”は、トヨタやホンダとは全く違う”エンジン=発電機”という考え方です。

スペックのポイントは、シリーズハイブリッドである”e-POWER”とパラレルハイブリッド方式の2つがあること。

e-POWERのエンジンは発電用で、車軸にリンクしていません。走行はモーターが行なうため、バッテリーに満電されていればエンジンは停止したままのEV走行ができます。

一方のスマートシンプルハイブリッドの場合は、パラレル方式。ガソリンエンジンがメインパワーで、モーターはあくまでも走行アシスト程度。エアコンなどの電装品の通電を助けるバッテリーが搭載されています。

e-POWERは、市街地走行ではかなりアドバンテージのある走りが期待できる反面、高速道ではエンジンが起動しっぱなし…という状態になります。

EV走行を期待するのではなく、パラレルハイブリッドがこういう仕組みなのだ…と理解して、特性を生かして行くことで走りが楽しくなるでしょう。

ハイブリッド車(e-POWER)シンプルハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)5ナンバー車 4,685×1,695×1,865〜75

3ナンバー車 4,770×1,740×1,865

ホイールベース(mm)2,860
最低地上高(mm)140〜160
室内長×室内幅×室内高(mm)3,170-3,240×1,545×1,400
総排気量(cc)1,1981,997
最高出力(kW[PS]/rpm)発電用エンジン62[84]/6,000

走行用モーター100[136]

走行用エンジン110[150]/6,000

走行用モーター 1.9[2.6]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)発電用エンジン103[10.5]/3,200-5,200

走行用モーター320[32.6]

走行用エンジン200[20.4]/4,400

走行用モーター 48[4.9]

タンク容量(ℓ)55
乗員定員(名)78

1位:トヨタ シエンタ

引用:https://car-mo.jp/mag/2018/12/8981/

シエンタハイブリッドは2WD専用。ハイブリッドは、フリードが110馬力エンジンなのに対し、シエンタは74馬力。モーターはフリードが29.5馬力なのに対し、シエンタは61馬力…とパワーバランスが違います。

これは、プリウス由来の燃費やEV時間を長くする方式を取るシエンタハイブリッドと、エンジン動力のパワーを生かすホンダのハイブリッド方式との違い。

ただ、アクアやプリウスのハイブリッドシステムをそっくり使っているため、車重のあるシエンタでは多少非力になってしまうのは自明。

スタイリングがずんぐりむっくりではないため、意外にも空力でもっさりしていないことがあり、ロールが少なく安定走行は評価されています。

シエンタハイブリッドの魅力は、ハイブリッド走行ができる小型ミニバンとしての総合力の高さ。使い勝手のよさが受けています。

ハイブリッド車
全長×全幅×全高(mm)4,260×1,695×1,675
ホイールベース(mm)2,750
最低地上高(mm)145
室内長×室内幅×室内高(mm)2,535×1,470×1,280
総排気量(cc)1,496
最高出力(kW[PS]/rpm)エンジン 54[74]/4,800

フロントモーター 45[61]

最大トルク(Nm[kgf]/rpm)エンジン 111[11.3]/3,600-4,400

フロントモーター 169[17.2]

タンク容量(ℓ)42
乗員定員(名)7

特別枠:トヨタ プリウスα

プリウスブランド(セダンとα)は、販売数でトップ。そのなかにプリウスαも含まれるので、特別枠に認定!

先々代のプリウスセダンのフロントマスクをそのまま継続している、プリウスαは7人乗りのワゴンタイプミニバンです。

車重も1,480kgと軽いため、同じシステムを使うノア、ヴォクシーよりも軽やかに加速していきます。

走りの安定感は高く、車高の低さが貢献。7人乗るのはなかなかありませんが、広い室内と静粛度の高いクルマだけに、評価が高い一台です。

引用:https://toyota.jp/priusalpha/

まとめ

引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/739/565/html/12.jpg.html

ハイブリッドの人気10台をご紹介しました。ミニバンは車重が重い上に、7〜8人も乗ることから、さらに重量級となります。

ハイブリッド車が多くなったのは、エンジン排気量を小さくしても、モーター動力のアシストでパワーが保てることが一因。

また、エンジンの振動やサウンドが、モーター走行によってカットされることも心地よいドライブには最適です。

もちろん、3.5Lのエンジンを搭載したアルヴェルも最高!ですが、ハイブリッドの静粛性に魅力を感じたら、ぜひ購入候補にしてはいかがでしょうか?