人気のハイブリッドSUV おすすめ比較ランキング!

SUV

新車を購入する際の条件として、今や最も重視されるのは「低燃費であること」ではないでしょうか。

メーカーもそんなユーザーの志向を受けて、意欲的な新車には必ずといっていいほどハイブリッド仕様をラインナップに加えてきます。もちろんSUVもその例外ではありません。

今回はSUVの中でもハイブリッド仕様のみを対象にして、おすすめの5車種をランキング形式で紹介したいと思います。







【2019年おすすめのハイブリッドSUV・第5位】トヨタハリアー

トヨタハリアーハイブリッド

引用:https://autoc-one.jp/toyota/harrier/report-1655289/photo/0002.html

2019年おすすめのハイブリッドSUV、第5位はトヨタハリアーです。

ハリアーはガソリン仕様、ガソリンターボ仕様、ハイブリッド仕様の3つがラインナップされており、ハイブリッド仕様は「PROGRESS”Metal and Leather Package”」「PROGRESS」「PREMIUM”Metal and Leather Package”」「PREMIUM」「ELEGANCE」というグレード展開です。

このグレード展開はガソリンターボ仕様と同じで、ガソリン仕様はさらに特別仕様車の「PREMIUM”Style NOIR”」が加わります。このグレードはガソリン仕様とハイブリッド仕様にはありません。

ガソリン仕様のエンジンは直4の2.0L、最高出力は111kW(151PS)、ガソリンターボ仕様も同じ直4の2.0Lにターボが加わり、最高出力は170kW(231PS)となります。駆動方式は2WDと4WDの両方が用意されます。

一方のハイブリッド仕様のエンジンは直4の2.5LのNA仕様、最高出力は112kW(152PS)となります。

ハイブリッド仕様はここにさらにフロントには105kW(143PS)、リヤには50kW(68PS)のモーターが加わり、エンジンとモーターを合わせたシステム出力は197PSとなります。駆動方式は4WD(E-Four)のみです。

トヨタハリアーハイブリッドのエンジン

引用:https://autoc-one.jp/toyota/harrier/report-1655289/photo/0017.html

燃費はガソリンNA仕様が14.8km/L~16.0km/L、ガソリンターボ仕様が12.8km/L~13.0km/L、ハイブリッド仕様が21.4kmLとなっています。

現行型ハリアーが発売されたのは2013年で既にモデルライフは7年目に突入しています。しかしその人気は衰えるところを知らず、2018年のSUV新車販売ランキングではC-HR、ヴェゼル、エクストレイルに続く4番目の人気を誇っています。

ハリアーの人気が未だに衰えない秘密は「お買い得さ」にあると思います。

ハリアーは先代まで海外ではレクサスRXとして販売されていた、という経緯もあり、元々レクサスの血が色濃く残っています。

さらに現行型はレクサスNXとプラットフォームを共用しています。

そのため主に内外装のデザインや内装の質感などにはレクサス譲りの高級感を随所に見てとることができます。

それにも関わらず値引き額の相場は意外に大きく、車両本体価格とオプション総額の値引き額の合計は40万円程度を狙えます。



【2019年おすすめのハイブリッドSUV・第4位】スズキクロスビー

スズキクロスビー

引用:https://gazoo.com/impression/w0000138115.html

2019年おすすめのハイブリッドSUV、第4位はスズキクロスビーです。

クロスビーは今回紹介する5車種の中では唯一ハイブリッド仕様のみの展開で、ガソリン仕様はありません。

搭載されるエンジンは直3の1.0Lで、ここにターボが加わります。最高出力は73kW(99PS)で、モーターは2.3kW(3.1PS)、システム最高出力は非公表です。

駆動方式は2WDと4WDが用意されています。

燃費は20.6km/L~22.0km/Lで、4WDが20.6km/L、2WDは22.6km/Lです。

コンパクトSUVであるクロスビーの人気も非常に高く、2018年のSUV販売台数ランキングではC-HR、ヴェゼル、エクストレイル、ハリアーに次ぐ販売台数となっています。スズキの普通車としてもソリオの次によく売れています。

クロスビーはそのエクステリアデザインを見てもわかるように、先行して発売されていたスズキの軽自動車、ハスラーの普通車バージョンです。

「ハリアーのスタイルは好きだけど、軽自動車はちょっと・・・」と躊躇していた人にはまさに打ってつけの存在といえるでしょう。

ハスラーの素晴らしいところは「日本の道路事情にぴったりなボディサイズと高い居住性」にあります。

スズキクロスビー

引用:https://gazoo.com/impression/w0000138115.html

C-HRもヴェゼルもコンパクトSUVというカテゴリに入りますが、全幅は共に1,700mmを超えて1,800mmに迫る勢いで、これは5ナンバーサイズを完全にオーバーしています。

他のSUVに比べて相対的に小さい、という意味では確かにコンパクトですが、絶対的なサイズは決してコンパクトではありません。

しかしクロスビーの全幅は1,670mmで、5ナンバー枠の1,695mmを下回っています。つまり本当の意味でコンパクトです。

このサイズ感なら地方の裏通りのような幅の狭い道路でも安心して走ることができます。

またルーフがテールゲートに向かってほぼ一直線に伸びているので、後席の頭上空間が損なわれることなく確保されています。そのため後席に乗っていても狭さを感じることがあまりないのもクロスビーの優れた点です。



【2019年おすすめのハイブリッドSUV・第3位】トヨタRAV4

トヨタRAV4ハイブリッド

引用:https://gazoo.com/impression/w0000140992.html

2019年おすすめのハイブリッドSUV、第3位はトヨタRAV4です。

RAV4は2019年4月に先代の日本市場販売中止から実に2年半ぶりに復活しましたが、待っていた人が意外に多かったようでよく売れています。

RAV4はガソリン仕様とハイブリッド仕様が用意されており、グレード展開はガソリン仕様は「Adventure」「G”Z package”」「G」「X」の4つ、ハイブリッド仕様は「HYBRID G」「HYBRID X」の2つです。

駆動方式はガソリン仕様のAdventure、G”Z package”、Gが4WDのみ、Xが4WDと2WD、ハイブリッド仕様のHYBRID Gが4WDのみ、HYBRID Xが4WDと2WDとなっています。

エンジンはガソリン仕様が2.0L直4のNA、ハイブリッド仕様は2.5L直4のNA+モーター、最高出力はガソリン仕様が126kW(171PS)、ハイブリッド仕様はエンジンが131kW(178PS)、モーターがフロント88kW(120PS)、リヤ40kW(54PS)、システム最高出力は2WDが218PS、4WDが222PSです。

燃費はガソリン仕様が15.2km/L~15.8km/L、ハイブリッド仕様が20.6km/L~21.4km/Lとなります。

トヨタRAV4ハイブリッド

引用:https://gazoo.com/impression/w0000140992.html

RAV4の4WDは実は3種類に分かれていて、ガソリン仕様のAdventure、G“Z package”の4WDは走行状況に応じて後輪へのトルク伝達を左右独立で制御する世界初の技術「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を、G、Xの4WDは前後トルク配分50:50の「ダイナミックコントロール4WD」、ハイブリッド仕様の4WDは前後トルク配分を100:0から最大20:80まで変更可能な「E-Four」を採用しています。

ハイブリッド仕様の4WDはトヨタでお馴染みのE-Fourで、ダイナミックトルクベクタリングAWDに比べると技術的には見劣りします。

またガソリン仕様の4WDには3つの路面状況に合わせて駆動が最適化される「マルチテレインセレクト」が標準装備されますが、ハイブリッド仕様の4WDには泥道や雪道のスタックから脱出するための「TRAILモード」があるだけです。

これらを見るとハイブリッド仕様の4WDはやや弱いと言わざるを得ません。燃費が良いのはメリットですが、オフロード性能にこだわる人がRAV4を選ぶ場合はこの点を頭に入れておくべきでしょう。



【2019年おすすめのハイブリッドSUV・第2位】ホンダヴェゼル

ホンダヴェゼルターボ

引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17256177

2019年おすすめのハイブリッドSUV、第2位はホンダヴェゼルです。

ヴェゼルはガソリン仕様とガソリンターボ仕様、ハイブリッド仕様が用意されています。

ガソリン仕様のグレードは「G・Honda SENSING」「X・Honda SENSING」「RS・Honda SENSING」の3つ、ガソリンターボ仕様のグレードは「TOURING・Honda SENSING」のみ、ハイブリッド仕様のグレードは「HYBRID・Honda SENSING」「HYBRID X・Honda SENSING」「HYBRID Z・Honda SENSING」「HYBRID RS・Honda SENSING」の4つです。

ヴェゼルは2013年12月に発売されましたが、ガソリンターボ仕様は2019年1月に追加されました。

これは後発のC-HRの猛追を受け、発売から3年続いたSUV販売台数ランキング王者の座を2017年に陥落したことが理由です。

C-HRにあってヴェゼルになかったものはガソリンターボ仕様でした。そこでホンダはヴェゼルの販売をテコ入れするためにガソリンターボ仕様を追加した、というわけです。

ガソリン仕様のエンジンは直4の1.5L、ガソリンターボ仕様はここにターボが、ハイブリッド仕様はモーター(22kw(29.5PS))が加わります。最高出力(システム出力)はそれぞれ96kW(131PS)、127kW(172PS)、152PSです。

これを見てもわかるようにガソリンターボ仕様はNAに比べてかなりパワフルで、燃費の低さよりも高い運動性能を求める人には非常に魅力的なモデルとなっています。

ホンダヴェゼルターボ

引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17256177/album/16782264/image/16814030

燃費はガソリン仕様が17.6km/L~21.2km/L、ハイブリッド仕様が21.6km/L~27.0km/Lです。

ガソリンターボ仕様の追加もあって、2019年上半期のSUV販売台数ランキングではヴェゼルがC-HRをわずかに上回って首位に返り咲いています。

しかしこれはヴェゼルの販売が伸びたというよりも、C-HRの販売が落ち込んだ、という方が当たっている気がします。

C-HRは登場直後こそ勢いよくかなりの台数が売れましたが、その人気が落ち着くと販売台数は下降していきました。しかしヴェゼルはコンスタントによく売れています。

これはSUVに求められる基本要素をヴェゼルが高いレベルで満たしていることの証拠ではないかと思います。

ヴェゼルとC-HRを比べると、室内空間の広さも荷室の広さや使い勝手もヴェゼルの方が上回っています。

エクステリアデザインも前衛的なC-HRに比べるとヴェゼルはクーペ調のスタイルを採りながらもオーソドックスなもので、老若男女誰が乗っても違和感がありません。

【2019年おすすめのハイブリッドSUV・第1位】トヨタC-HR

トヨタC-HR

引用:https://motor-fan.jp/article/10009273

2019年おすすめのハイブリッドSUV、第1位はトヨタC-HRです。

C-HRもガソリンターボ仕様とハイブリッド仕様が用意されており、グレード展開はガソリン仕様が「G-T」「S-T “LED Package”」「S-T」の3つ、ハイブリッド仕様が「G」「S “LED Package”」「S」の3つとなっています。

C-HRのガソリン仕様はNAがなく、ターボのみです。

エンジンはガソリンターボ仕様が1.2Lの直4ターボ、ハイブリッド仕様が1.8L+モーター、ガソリンターボ仕様の最高出力は85kW(116PS)、ハイブリッド仕様の最高出力はエンジンが72kW(98PS)、モーターが53kW(72PS)、システム最高出力は112PSとなっています。

駆動方式はガソリンターボ仕様が2WDと4WD、ハイブリッド仕様は4WDのみ、燃費はガソリンターボ仕様が15.2km/L~16.4km/L、ハイブリッド仕様が29.0km/L~30.4km/Lです。

コンパクトSUVの購入を考えている人の多くが「ヴェゼルかC-HRか」で悩むことになると思います。この2車種はどちらも非常によく出来ており、甲乙つけがたいです。

今回のランキングでヴェゼルを3位、C-HRを2位にしたのは「C-HRのハイブリッド仕様の方が低燃費だから」です。この記事は「人気のハイブリッドSUVおすすめランキング」なので、より燃費が低い方を上位にしたわけです。

トヨタC-HR

引用:https://motor-fan.jp/article/10009273

実はハイブリッドSUVの中でC-HRの燃費は最も低燃費です。この点はさすがにハイブリッドのパイオニアであるトヨタ、といったところでしょう。

とにかく何よりも低燃費なSUVが欲しい、という人はC-HR一択です。

そしてC-HRはヴェゼルに比べると走りの質が上です。

C-HRのリヤサスはスポーツカーや高級車に用いられることの多いダブルウィッシュボーン式を採用しており、素晴らしいハンドリングをみせてくれます。路面に吸い付くようなハンドリングはSUVのものとは思えません。

ただしヴェゼルの章でも触れたように、SUVとしての使い勝手はヴェゼルの方に軍配が上がります。

「燃費と走りに優れたC-HR」か「SUVとしての使い勝手に優れるヴェゼル」かは本当に難しい選択になりますが、今回はテーマも鑑みてC-HRをより上位とさせていただきました。