国産車はハイブリッド車の人気が高いですが、海外ではクリーンディーゼル車を次世代の低燃費車として捉えるメーカーが多く、国産車ほどハイブリッド車が豊富ではありません。
しかしVWやメルセデス・ベンツ、BMWなど、日本市場を重視しているメーカーはいくつかのハイブリッド車を日本で販売しています。
そこで今回は、外車のハイブリッド車の中からおすすめのものを5車種、ランキング形式で紹介したいと思います。
※記事中の燃費表記は、特に断りのない限りJC08モードで計測した数値です。
目次
【2019年おすすめの外車ハイブリッド:第5位】ポルシェカイエンE-Hybrid
引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1183/156/html/001_o.jpg.html
2019年おすすめの外車ハイブリッド、第5位はポルシェカイエンE-Hybridです。
カイエンはスポーツカーメーカーであるポルシェで初めてのSUV、初めての5ドアモデルとして2002年にデビューしました。現行型は2018年に発売された3代目となります。
カイエンE-Hybridは3.0Lツインターボエンジンを搭載するプラグインハイブリッド仕様で、最高出力は250kW(340PS)、最大トルクは450N・m、燃費は31.3km/h、価格は約1,238万円となっています。
カイエンE-Hybridの特徴は、何といってもポルシェのハイパフォーマンスをSUVで、しかもプラグインハイブリッドで味わえる、というところです。ハイパフォーマンスのスポーツカー、使い勝手の良いSUV、低燃費のプラグインハイブリッドと、1粒で3回美味しい、というわけです。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1183/156/html/005_o.jpg.html
カイエンE-Hybridはドライビングモードを切り替えることによってブースとアシスタンスの範囲とバッテリーの充電量が変化します。
「SPORTSモード」と「SPORTS+モード」を選択すると、バッテリーがほぼすべて、ブーストのために使われるようになります。そのため元々豪快な走りをするカイエンのエンジンにモーターのアシストが加わり、ハイブリッドスポーツカーとして異次元の走りを見せてくれます。
【2019年おすすめの外車ハイブリッド:第4位】メルセデス・ベンツE200 アバンギャルド
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/e-class/e-class-saloon/explore/variation-w213.module.html?csref=sem_google_001_eclasssedan_201907&gclid=CjwKCAiA_f3uBRAmEiwAzPuaM7VE04fasn9o0zlhOg1S8CJhrYD51dqrhx7_nIjVgY2EOLvPeEQCfBoCeAkQAvD_BwE
2019年おすすめの外車ハイブリッド、第4位はメルセデス・ベンツE200 アバンギャルドです。
E200 アバンギャルドは「BSG」(Belt-driven Starter Generator)というシステムを搭載しており、これはスターターとジェネレーターを兼ねるモーター(発電機)を強化し、エンジンをアシストするというマイルドハイブリッドシステムです。
マイルドハイブリッドシステムは、プリウスなどのストロングハイブリッドシステムに対してモーターのアシスト力は弱く、燃費に与える影響も限定的です。
しかし仕組みがコンパクトなため、低コストで導入できるというメリットがあります。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/e-class/e-class-saloon/facts-and-lines/model-year-update-w213.module.html
E200 アバンギャルドは1.5Lハイブリッドターボ仕様で、最高出力は135kW(184PS)、最大トルクは280N・m、燃費は12.9km/L、価格は734万円です。
E200 アバンギャルドの魅力は、メルセデス・ベンツのラインナップの中でも比較的手頃なサイズ、価格帯であるEクラスをハイブリッドで乗れる、という点にあるでしょう。
ハイブリッドな上にターボを搭載しているので、発進から中速域までの加速力は非常に力強く、完全に1クラス上の走りを見せてくれます。
また、メルセデス・ベンツは世界最先端の自動運転技術を持っているので、長距離ドライブ時にかかる疲労が非常に少ないです。高速道路を使った長距離移動の多い人におすすめです。
【2019年おすすめの外車ハイブリッド:第3位】MINIクロスオーバーPHEV
引用:https://autoc-one.jp/mini/mini_crossover/newmodel-5002847/
2019年おすすめの外車ハイブリッド、第3位はMINIクロスオーバーPHEVです。
MINIクロスオーバーは5ドアのクロスオーバーSUVで、そのプラグインハイブリッド仕様がこのMINIクロスオーバーPHEVです。
エンジンは1.5Lのハイブリッドターボで、最高出力は100kW(136PS)、最大トルクは220N・m、燃費は17.3km/L、価格は498万円となります。
MINIクロスオーバーの魅力は、何と言ってもハンドリングが素晴らしいことです。
これは車体前部に設置されたエンジンと、車体後部に設置されたバッテリーの重量配分がちょうどよい上、どちらも車体の低い位置に設置されているので低重心であることが奏功しているものと思われます。
往年のMINIらしいゴーカート的な感覚もそこはかとなく感じられ、ワインディングを走るのがとても楽しいです。
引用:https://autoc-one.jp/mini/mini_crossover/newmodel-5002847/photo/0003.html
なおMINIクロスオーバーPHEVは4WDなので、オフロード走行も普通にこなしてくれます。
ボディサイズからは想像もできないほど大容量の荷物を荷室に積載することができますし、アウトドアレジャーに出かける機会の多い人にはぴったりの1台です。
プラグインハイブリッドなので、車に電化製品をつないで使うこともできます。
【2019年おすすめの外車ハイブリッド:第2位】ゴルフGTE
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golfgte.html
2019年おすすめの外車ハイブリッド、第2位はゴルフGTEです。
GTEもMINIクロスオーバーPHEVと同じく、プラグインハイブリッド仕様となります。
エンジンは1.4Lハイブリッドターボ、最高出力は110kW(150PS)、最大トルクは250N・m、燃費は19.9km/L、価格は約478万円です。
ゴルフはいわゆるCセグメントといわれるカテゴリの中では、ベンチマーク的な存在です。国産車も含めて世界中のCセグメントの車種が、このゴルフを目指して開発をしているといっても過言ではありません。
そのゴルフのプラグインハイブリッド仕様ですから、ハイブリッド大好きな日本人にとってはまさにぴったりおすすめです。
GTEは走行モードを、モーターのみの「Eモード」、エンジンとモーターを使い分ける効率重視の「ハイブリッドモード」、エンジンとモーターを使ってスポーティーに走る「GTEモード」の3つ切り替えることができます。
Eモードでの航続距離は約53kmとなっており、これはプリウスPHVなどに比べるとやや短いものの、毎日の通勤や買い物、家族の送り迎えなどには十分な距離です。
毎日充電をすればガソリンを使わずに走ることも可能でしょう。
ハイブリッドモードで走っても、GTEはなるべくガソリンを使わない走りをしようとするので、ガソリン消費量は最低限で済みます。
引用:https://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-5000841/photo/0006.html
しかしGTEモードに入れた途端、まるで別の車になったかのように俊敏な走りをみせます。
ゴルフにはホットバージョンのGTIというモデルがありますが、GTEはエンジンとモーターを組み合わせたシステム出力で考えるとGTIに相当するパワーを発揮します。そのためGTI顔負けのスポーツ性能を楽しむことができます。
この、まるで「ジキルとハイド」のような二面性がゴルフGTEの魅力です。
【2019年おすすめの外車ハイブリッド:第1位】BMW330e M Sport
引用:https://clicccar.com/2018/11/21/656057/genroq-web_https-genroq-jp-2018-11-10807-2/
2019年おすすめの外車ハイブリッド、第1位はBMW330e M Sportです。
330e M Sportは日本では外車として1、2の販売台数を誇るBMW3シリーズのプラグインハイブリッド仕様です。
エンジンは2.0Lハイブリッドターボ、最高出力は135kW(184PS)、最大トルクは300N・m、燃費は非公表、価格は667万円となります。
燃費は非公表ですが、燃費口コミサイト「e燃費」によると、オーナーによる口コミの平均は17.7km/Lでした。
330e M Sportには「XtraBoost」という機構が備わっており、これによって短時間に限ってモーターが41PSもパワーアップし、モーターのみでの最高出力が109PSにまで引き上げられます。
元々ハイブリッド仕様は、同じエンジンを搭載しているガソリン仕様に比べるとモーターのアシストがあるために力強い走りをすることが多いですが、330e M SportはXtraBoostのおかげでよりパワフルなアシストが加わります。
そのためガソリン仕様の3シリーズに比べると、1クラス上のパフォーマンスを発揮します。
この強力な加速力が330e M Sport最大の魅力です。
引用:https://genroq.jp/2019/08/37880/gqw_bmw_330e_08126-min/
また、プラグインハイブリッド仕様は大容量バッテリーを搭載するので、ガソリン仕様やハイブリッド仕様に比べると室内空間や荷室空間が犠牲になりがちですが、330e M Sportはバッテリーを後席下部とリヤアクスル上に配置することによって、後席やトランクの犠牲を最小限に抑えています。
そのため居住性が損なわれることなく、トランク容量もセダンとしては十分な375Lを確保しています。
この辺りの細かい配慮も高評価です。