メルセデスベンツのSUV全車種!特徴や性能、価格を一覧で比較!

SUV

日本の自動車市場ではしばらく前からミニバンと共にSUVがよく売れていますが、SUVの人気が高いのは何も日本だけではありません。

北米や欧州、中国や香港といったアジア圏でも、特にラグジュアリーSUVが人気を集めています。ハリウッドセレブやスポーツ選手などが乗っているのをテレビなどで目にした人も多いでしょう。

そこで今回は欧州プレミアムブランドの筆頭、メルセデスベンツのSUVについて調べてみたいと思います。

取り上げるのは「GLA」「GLC」「GLE」「GLS」「Gクラス」の5つです。







メルセデスベンツのSUV全車種の特徴比較

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引用:http://www.autoexpress.co.uk/mercedes/g-class

それではまず最初にメルセデスベンツのSUV各車種の概要をざっと確認しておきましょう。

GLA

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引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/photo/20170419-20103178-carview/1/#contents

GLAは2014年にデビューした比較的新しいモデルで、AクラスのSUV版です。

2017年4月にマイナーチェンジを受け、メルセデスベンツのSUVの多くに採用されている「パンチドグリル」を装着するなどよりSUVらしさを押し出してきました。

メルセデスベンツのSUVの中では最も小型で、一応SUVに分類されてはいるものの遠目に見るとAクラスと見間違えてしまうほど普通のハッチバックに近いスタイリングとなっています。

全高も1,494mm~1,510mmとSUVにしては非常に低く、多くの立体駐車場に入庫可能なのも嬉しいところです。

この「手頃なサイズ感でメルセデスベンツを(メルセデスベンツのSUVを)味わえる」というところがまさにGLAの特徴でしょう。

ただし逆に言うとSUVらしい室内の広さというものはありません。

とはいえさすがにメルセデスベンツのSUVらしく、エントリーモデルであってもそれなりの悪路走破性は備えています。

例えば急な勾配の下り坂でも車速を自動的に制御してくれるDSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)という装備があるのですが、これとトランスミッションのオフロードモードを組み合わせるとギア選択とアクセルレスポンスがより悪路向けに最適化されます。

本格的に山の中を分け入るような走り方には向かないかもしれませんが、普段使いや旅行先などで急に路面状態の悪い道に遭遇しても安心して走れるだけの信頼性は十分にあると思います。

なお排気量は1.6Lと2.0Lが用意されており、駆動方式はベースモデルのGLA180のみFF、その他は4WDとなります。

GLC

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引用:https://www.autocar.jp/firstdrives/2016/01/19/154528/

GLCはGLAよりも更に新しく、2015年にデビューしました。CクラスのSUV版という位置付けです。

GLSやGクラスになるとさすがに誰でもが買えるという価格ではありませんし、SUVとしてオフロードを乗り回すのも躊躇してしまいます。

しかしGLCやこの後ご紹介するGLEはメルセデスベンツの中では比較的手が届きやすく、価格と中身とステイタスのバランスが良く取れていると思います。

そういう意味ではCクラスにSUVモデルが追加されたことの意味は非常に大きいです。

今まで使い勝手の良さを求めてCクラスのステーションワゴンに乗っていた人は、GLCへの乗り換えを真剣に検討してみるべきだと思います。

もちろんステーションワゴンにはステーションワゴンの良さがありますが、GLCは運転席の位置が高い分目線も高くなります。

目線が高くなれば遠くまで見渡せて運転もラクになるわけですが、このラクさはステーションワゴンの比ではありません。

排気量は2.0Lと2.1Lと3.0Lの3つが用意され、駆動方式はGLC200とGLC200スポーツのみがFRでそれ以外は全て4WDとなっています。

日本人の大好きなハイブリッド仕様がラインナップされているのも特徴の1つです(GLC350e 4MATICスポーツ)。

GLCには「レーダーセーフティーパッケージ」が全てのグレードに標準装備となります。

また、先行車両や車線を検知して自動的に加減速した上にハンドル操作を助ける「部分自動運転機能」という先進装備も備えています。

GLE

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引用:http://car.biglobe.ne.jp/used_car/detail-pub-700957244230170208001/

GLEは2015年にMクラスの後継車種としてデビューしました。EクラスのSUV版です。

GLE最大の特徴はプラットフォームをジープ・グランドチェロキーと共有しており、アメリカで生産されているという点です。

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引用:http://www.webcg.net/list/article?maker=30&model=5178dee06a8d1e06c5000107

ジープ・グランドチェロキーはアメリカの自動車メーカー、クライスラーのジープブランドで販売されているSUVです。

そもそも「メルセデスベンツ」というのは正確には社名ではなくブランド名で、メルセデスベンツのブランド名を持つのはドイツのダイムラーです。

このダイムラーは1998年にクライスラーと合併して「ダイムラー・クライスラー」となりましたが、2007年にたった9年間でダイムラーはクライスラーを売却してしまいました。

その後2010年にクライスラーは現行型のジープ・グランドチェロキーを発売しますが、このモデルの開発がスタートした時点ではダイムラーとクライスラーが提携をしていたため、プラットフォームも含めた部品の約3割がMクラスと共有されていました。

そしてこのMクラスの後継がGLE、ということになるわけですが、GLEはMクラスとプラットフォームが同じなので、結果としてGLEとジープ・グランドチェロキーも同じ、というわけです。

しかし実際に乗ってみるとGLEはあくまでもメルセデスベンツの車で、直接的にアメリカナイズされたテイストをどこかに感じるというわけではありません。

むしろジープ・グランドチェロキーに乗った時にアメ車らしさよりも欧州車らしさを感じるところがあります。

排気量は3.0Lと5.5Lの2つですが、3.0Lエンジンは全てディーゼルとなります。駆動方式は全て4WDです。

GLEも「レーダーセーフティーパッケージ」が全グレードで標準装備されます。

GLCではちょっとベンツらしい押しの強さに欠ける、もう少し大きい方が良い、という人はGLCよりもGLEを買いましょう。

GLS

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引用:http://www.4x4magazine.co.jp/content/%E3%80%90%E7%B4%B9%E4%BB%8B%EF%BC%8F%E8%A9%A6%E8%B5%B0%E3%80%91mercedes-benz-gls-350d-4matic-sports/

GLSが登場したのも2015年で、こちらはGLクラスの後継モデルです。

SクラスのSUV版ということになりますので、Gクラスを除くとメルセデスベンツのSUVの中では最高峰ということになります。

ジープ・グランドチェロキーとプラットフォームを共有し、アメリカで生産されているという点はGLSと同じです。

GLSの特徴は「メルセデスベンツらしいラグジュアリー感のあるSUV」ということでしょう。ラグジュアリー感という意味でGLSを超えるSUVはもうないと言えるでしょう。

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引用:https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/gls/interior/

また、GLSはメルセデスベンツのSUVの中では唯一3列シートを備えており、7人乗車が可能です。

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引用:https://ucar.carview.yahoo.co.jp/model/mercedes-benz/gls/1735507365UC/

多人数乗車出来るメルセデスベンツといえばVクラスがありますが、Vクラスはお世辞にもお洒落で洗練されているとは言えません。GLSであればこの点どこへ乗りつけてもその場の雰囲気を壊すことがありません。

7人がゆったりと乗れるメルセデスベンツを探しているならGLS一択と言えます。

排気量は3.0Lと5.5Lの2つで、3.0Lはディーゼルエンジンです。

Gクラス

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引用:http://autoc-one.jp/mercedes-benz/g-class/report-2639893/photo/0015.html

Gクラスは1979年に登場した、メルセデスベンツのSUVの中では最も古い歴史を持つ車です。

現行型は一応1989年にフルモデルチェンジされた2代目、ということになりますが、エンジンなども含めて細かい部分は時代に合わせて変更をしているため最近の車と比較しての古臭さはあまり感じません。

なお、エクステリアデザインとラダーフレームを使った骨格部分は初代からほとんど変わっていません。

そもそもGクラスの源流は1970年代にNATO軍で採用された「ゲレンデヴァーゲン」という軍用車両で、これを民生用に転用したのがGクラス、というわけです。

そのため今でもGクラスのことを「ゲレンデ」もしくは「ゲレンデヴァーゲン」と呼ぶ人が大勢います。

ちなみにゲレンデヴァーゲンとはドイツ語で「オフローダー」という意味があります。

このことからもわかるように、Gクラスは明らかに本格的なオフローダーであり、クロスカントリー車という性格を持っています。

SUVのように「スポーツ」や「ユーティリティー」などは本来一切考慮されていません。

そのため今までにご紹介したGLA、GLC、GLE、GLSなどと同列に扱うことは本来出来ません。

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引用:http://autoc-one.jp/mercedes-benz/g-class/report-2374646/photo/0002.html

実際にGクラスに乗ってみると、まず最初に驚くのがドアの閉まる音です。

安い車が「バンッ」、少し高めの車が「ドムッ」、高級車が「バドム」という感じだと筆者は思うのですが、Gクラスは「ガチャン!」という音がします。

最初に閉めた時は「バドム」を超える音がすると思っていたのですが、あまりに想像していた音と違っていたのでビックリしました。

その後で「あの音は過去にどこかで聞いた音だな・・・」と記憶を手繰ってみたのですが、その結果行きついたのは「大型トラックの荷台を閉めた時の音」もしくは「コンテナを閉めた時の音」でした。

軍用車両には乗ったことがないのでわかりませんが、明らかに乗用車のドアの音ではない音だったと思います。

次に驚いたのが、走らせてみるととにかく操作系が全部重いということです。

まずアクセルがとても重くて、かなり力強く踏み込まないと車が動いてくれません。国産車の軽いアクセルに慣れている身としては脛の筋肉がつる思いでした。

そしてハンドルも非常に重いです。最初はパワステが壊れているのか、もしくはついていないのではないかと思ったほどです。パワステのない時代のバスや大型トラックはこんな感じだったのだろう、と思わされました。

ただこれらは本格的なオフロードで軽い操作で車がクイックに動いてしまうことのないように、という措置だと思います。ちょっとハンドルを動かしただけでスルッと車が向きを変えたり、アクセルをフェザータッチしただけでグイっと進んでしまうようだとオフロードでは困る、というわけです。

そして足回りも非常に柔らかく、ブワブワと言っても過言ではありません。これも足場の悪いオフロードを柔軟に走るためのものでしょう。

つまりGクラスというのは今でもオフロード走行を強く強く意識した作りになっている、ということです。

これは最近のSUVやオフロード車、クロスカントリー車がどんどんオンロード寄りになっていくのとはある意味対照的です。

もしもGクラスに乗りたいのであれば、こういった車の特徴に自分が合わせて行く覚悟が必要です。

メルセデスベンツのSUV全車種の性能比較

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引用:http://www.autoguide.com/auto-news/2015/03/top-10-most-anticipated-2015-new-york-auto-show-debuts.html

続いてメルセデスベンツのSUV各車種のエンジン性能の燃費を比較してみましょう。

GLA

エンジン種別最高出力燃費
1.6L 直列4気筒 ガソリンターボ車122ps/5,000rpm16.4km/l
2.0L 直列4気筒 ガソリンターボ車184ps/5,500rpm未公表
2.0L 直列4気筒 ガソリンターボ車211ps/5,500rpm14.2km/l
2.0L 直列4気筒 ガソリンターボ車381ps/6,000rpm12.3km/l

GLAのエンジンは4つ全てがガソリン仕様です。

2.0Lで381psのエンジンはAMGモデルです。

GLC

エンジン種別最高出力燃費
2.0L 直列4気筒 ガソリンターボ車184ps/5,500rpm13.5~13.6km/l
2.1L 直列4気筒 ディーゼルターボ車170ps/3,000~4,200rpm16.2km/l
2.0L 直列4気筒 ハイブリッド車211ps/5,500rpm(エンジン)12.3~13.4km/l
34.7ps(モーター)
320ps(システム最高出力)
3.0L V型6気筒 ガソリンターボ車367ps/5,500~6,000rpm10.3km/l

GLCのエンジンは4つで、メルセデスベンツのSUVの中で唯一ハイブリッド仕様があります。

ただ燃費を比較するとハイブリッド仕様の燃費はガソリン仕様とそう変わりません。2.1Lのディーゼル仕様との比較においては劣っているほどです。

これはメルセデスベンツを始めとする欧州メーカーは省燃費技術の中心をディーゼルエンジンやダウンサイジングターボに置いていて、国産メーカーのようにハイブリッドにはあまり力を入れていないからだと思います。

平たく言えばハイブリッド技術はトヨタなどに比べると劣るので、ハイブリッド仕様だからといって日本人が期待するような燃費は出ない、というわけです。

なお3.0Lで367psのエンジンはAMGモデルです。

GLE

エンジン種別最高出力燃費
3.0L V型6気筒 ディーゼルターボ車258ps/3,400rpm12.9~13.6km/l
5.5L V型8気筒 ガソリンターボ車585ps/5,500rpm7.4km/l

GLEはとてもシンプルでエンジンは2つです。

5.5Lで585psのAMGモデルを選ばなければ選択肢は1つしかありません。

GLS

エンジン種別最高出力燃費
3.0L V型6気筒 ディーゼルターボ車258ps/3,400rpm未公表
4.7L V型8気筒 ガソリンターボ車455ps/5,250~5,500rpm8.2km/l
5.5L V型8気筒 ガソリンターボ車585ps/5,500rpm7.4km/l

GLSのエンジンは3つです。5.5Lで585psのエンジンはAMGモデルです。

さすがにこのクラスになると燃費が10km/lを割り込むようになります。

Gクラス

エンジン種別最高出力燃費
3.0L V型6気筒 ディーゼルターボ車245ps/3,600rpm10.3km/l
4.0L V型8気筒 ガソリンターボ車421ps/5,250~5,500rpm未公表
5.5L V型8気筒 ガソリンターボ車571ps/5,500rpm7.4km/l
6.0L V型12気筒 ガソリンターボ車630ps/5,000~5,300rpm未公表

Gクラスのエンジンは4つで、5.5Lで571psのエンジンと6.0Lで630psのエンジンがAMGモデルです。

メルセデスベンツのSUV全車種の価格帯比較

引用:https://www.autocar.co.uk/car-review/mercedes-benz/glc/ride

それでは最後にメルセデスベンツのSUVの各車種の価格帯を比較してみましょう。

GLA

3,980,000円~7,920,000円

GLC

5,970,000円~8,730,000円

GLE

8,680,000円~17,400,000円

GLS

10,700,000円~19,000,000円

Gクラス

1,080,000円~35,640,000円

メルセデスベンツのSUV全車種の比較まとめ

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引用:https://www.webcartop.jp/2017/04/105401

以上、メルセデスベンツのSUV全車種を特徴、性能、価格帯の面から比較してみました。

今回ご紹介した中からあえておすすめの1台を選ぶとすると、GLEになります。

本当はGクラスと言いたいところですが、さすがにGクラスはハンドルが重く取りまわしが厳しいことなどを考えると正直なところ乗っていて疲れる場面も多々あります。

そのため万人におすすめすることが難しいです。

GLAはAクラスとあまり変わらないエクステリアデザインで、「SUVに乗っている感」が味わえません。気分的に盛り上がらないのでナシ、とさせていただきます。

GLSは悪くありません、というかむしろ良いですが、1番下の価格帯で1,000万円を超えてしまうというのはやはり抵抗があります。

900万円台と1,000万円台の心理的な差は大きいです。

残るはGLEとGLCということになりますが、ここはどちらもおすすめになります。

ただエクステリアデザインがGLCはややGLAやAクラス寄りで、GLEの方がよりSUVらしい角張った感じがあると思います。

サイズ的に大きいのもGLEなので、いかにもプレミアムSUVらしくゆったりと乗りたいという人はGLEを、少し控えめで取り回しのしやすい方が・・・という人はGLCを選べば良いと思います。