ステーションワゴンは、その使い勝手の良さから「道具」として使われることの多いカテゴリーといえます。
そして車を道具として見た場合、価格はできるだけ安い方が良い、と考えられがちです。
そこで今回は、ステーションワゴンを「価格の安さ」という観点からチェックし、おすすめ順にランキング化してみました。
「とにかく価格重視!」という人は、ぜひ参考にしてください。
目次
【価格の安いおすすめステーションワゴン・第5位】ホンダジェイド
引用:https://autoc-one.jp/honda/jade/report-5002303/photo/0006.html
車種名 | 価格帯 |
ホンダジェイド(ガソリン仕様) | 244万3,100円~279万9,500円 |
ホンダジェイド(ハイブリッド仕様) | 295万2,400円~314万6,000円 |
2019年おすすめの価格の安いステーションワゴン、第5位はホンダジェイドです。
ホンダジェイドの価格帯は、ガソリン仕様が244万3,100円~279万9,500円、ハイブリッド仕様が295万2,400円~314万6,000円となっています。
ジェイドは元々中国でされていたモデルで、2015年から日本でも製造・販売が行われるようになりました。
日本仕様は当初、3列シート6人乗りモデルのみでしたが、2018年のマイナーチェンジで2列シート5人乗りモデルが追加されました。
残念ながらジェイドは不人気車種で、あまり売れていません。
この理由は恐らく3列シート6人乗りモデルのみでスタートしたことにあります。ミニバンとコンセプトが被りますが、ミニバンに比べて室内空間の狭いジェイドは売れなかったわけです。
3列シートモデルの3列目は普段は畳まれて荷室になっていることが多いですが、ジェイドの2列目シートはベンチシートではなくセパレートシートなので、3列目シートを畳むと4人乗りになってしまうのもネックです。
5人乗るには3列目シートを使わざるを得ませんが、2列目→3列目間の移動はウォークスルーすることができません。そのため乗り降りも大変になります。
更に言えば、ホンダにはステップワゴンやフリードなど他にも使い勝手の良いモデルがあり、ミニバン的な使い方をするならそちらへ流れてしまうわけです。
ジェイドが発売されて3カ月後にシャトルが発売されたのも、ジェイドが盛り上がらなかった理由でしょう。ステーションワゴン的な使い方をする場合はジェイドよりもシャトルの方が使い勝手が良い上、シャトルは5ナンバーサイズでコンパクト、というメリットがあるからです。
遅ればせながら2列シート5人乗りモデルを出しましたが、1度ついてしまった不人気モデルのイメージは拭い去ることができず、今でもあまり売れていない、というのが現状です。
だからといってジェイドが悪い車か、というと決してそんなことはありません。
最大の売りはその流麗なスタイリングで、ノーズからルーフエンドに至るまでの流れるようなラインや、低く構えた車体などはまるでホットハッチを彷彿とさせます。
引用:https://autoc-one.jp/honda/jade/report-5002303/photo/0014.html
ステーションワゴンの肝である荷室容量は440Lと、比較的大き目です。これはカローラフィールダーの407Lやカローラツーリングの392Lを大きく凌いでいます。
室内空間も外観のイメージから想像される以上に意外と広いので、狭さを感じることはあまりありません。
走行性能も低く構えた車体のおかげで重心が低く、どんな場面でも安定した走りをしてくれます。その一方でクルーザー的などっしりとしたフィーリングもあり、街乗りから高速道路、ワインディングと目まぐるしくステージが変わるようなロングドライブが非常に楽しいです。
また、不人気故に購入時の値引き額が大きいのも見逃せません。
【価格の安いおすすめステーションワゴン・第4位】トヨタカローラツーリング
引用:https://carsmeet.jp/2019/11/11/129195/
車種名 | 価格帯 |
カローラツーリング(ガソリン仕様) | 201万3,000円~245万8,500円 |
カローラツーリング(ハイブリッド仕様) | 267万8,500円~299万7,500円 |
2019年おすすめの価格の安いステーションワゴン、第4位はトヨタカローラツーリングです。
価格帯はガソリン仕様が201万3,000円~245万8,500円、ハイブリッド仕様が267万8,500円~299万7,500円となっています。
カローラの最低価格が200万円を超えてくる、というのは驚きですが、これも時代の流れということでしょう。
しかし内容を考えると、カローラツーリングの価格は決して高くはありません。
カローラツーリングはカローラのステーションワゴン仕様で、かつてはカローラフィールダーと名乗っていました。
それが2019年8月のカローラのフルモデルチェンジに合わせてカローラツーリングと車名を変えて新たに出直すことになりました。
カローラは言わずと知れた日本の大衆車を代表する車種ですが、カローラにワゴンが設定されたのは1982年に発売された4代目カローラのワゴン仕様、カローラワゴンにまで遡ります。
その後5代目にはワゴンの設定がありませんでしたが、6代目から再び復活、8代目でまたなくなり、9代目からはカローラフィールダーとして三度復活、そして現行型の12代目のカローラツーリングに至っています。
カローラワゴン、カローラフィールダー共に、最大の売りは「手頃な5ナンバーサイズのステーションワゴン」ということでしたが、カローラツーリングはセダンと共に現行型から3ナンバーサイズに拡大されています。
とは言え、サイズ的には旧型となる3代目プリウスとほぼ同サイズです。それほど極端に大きいわけではないので不安に思う必要はありません。
カローラツーリングは現在発売されている国産ツーリングワゴンの中では最も新しいモデルで、全てにおいて先進性に溢れています。国産ステーションワゴンはどれもモデルライフが比較的長いものが多く、この点はカローラツーリングの大きなアドバンテージです。
カローラツーリングに限らず、現行型のカローラシリーズで特に出来が良いとされているのがボディ剛性と足回りです。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/41941#image-10
ボディ剛性は新世代のTNGAプラットフォームの採用で、先代に比べて67%も高くなった上に低重心化を実現しています。
また、サスペンションはダンパーに新開発のものが採用されており、収まりの良さとショックの少なさを見事に両立しています。つまりコーナリングは非常に安定しつつも、乗り心地は決して硬くなくしなやかで、乗り心地も良い、ということです。
【価格の安いおすすめステーションワゴン・第3位】スバルインプレッサスポーツ
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/35567#image-16
車種名 | 価格帯 |
インプレッサスポーツ | 200万2,000円~248万6,000円 |
2019年おすすめの価格の安いステーションワゴン、第3位はスバルインプレッサスポーツです。
インプレッサスポーツは1.6Lモデルと2.0Lモデルがありますが、カローラツーリングのガソリン仕様と価格帯はほぼ重複します。
両車はボディサイズもほぼ同じですが、室内サイズはインプレッサスポーツの方がわずかに広いです。特に全長はカローラツーリングの1,795mmに対してインプレッサスポーツは2,085mmと、290mm、つまり30cmも長くなっています。
なお荷室容量はカローラツーリングが392L、インプレッサスポーツが385Lなので、インプレッサスポーツがわずかに劣ります。
インプレッサスポーツは各グレードにFFと4WDの両方が設定されていますが、おすすめは4WDです。
カローラツーリングにも4WDモデルはありますが、4WDとしての信頼性が高いのはスバル伝統のシンメトリカルAWDです。
雪の多い地域に住んでいる人、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツをする人、整備されていない道を走る機会が多い人へはインプレッサスポーツの4WDモデルがおすすめになります。
また、スバルといえば低重心で独特のフィーリングをみせる水平対向エンジンの存在も忘れてはなりません。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/35567#image-7
低重心なので走行安定性の向上に大きく寄与しますし、従来ほどではないものの、水平対向エンジンは直列エンジンやV型エンジンとは違う、振動が少なくて非常に滑らかなフィーリングをみせてくれます。
インプレッサスポーツはスバル車らしく独特のこだわりが詰まっていますので、画一的な車に乗りたくない、ひと味違った車に乗ってみたい、という人は1度乗ってみるとよいと思います。
【価格の安いおすすめステーションワゴン・第2位】ホンダシャトル
引用:https://kakakumag.com/car/?id=3216
車種名 | 価格帯 |
シャトル(ガソリン仕様) | 180万8,400円~200万6,400円 |
シャトル(ハイブリッド仕様) | 215万8,200円~277万2,000円 |
2019年おすすめの価格の安いステーションワゴン、第2位はホンダシャトルです。
シャトルのガソリン仕様は1グレードのみですが、FFが180万8,400円、4WDが200万6,400円となります。ハイブリッド仕様は215万8,200円~277万2,000円です。
シャトルは元々2代目フィットの後ろを伸ばしたステーションワゴン仕様でしたが、その後フィットから切り離されて独立した車種となっています。
シャトルは現行型フィットをベースに作られているので、ジェイドと違って5ナンバーサイズです。
シャトル最大の利点は「ステーションワゴンとしての使い勝手が高い」というところにあります。
5ナンバーサイズにも関わらず、荷室容量は570Lもあります。これはレガシィアウトバックの559Lやマツダ6の522Lをも上回り、国産ステーションワゴンとしては最大容量です。
引用:https://kakakumag.com/car/?id=3216
これだけの容量があれば、日常の買い物はもちろんのこと、家族4人での2泊3日程度の旅行であればお土産も含めた荷物は積みきれると思います。
キャンプなどのアウトドアレジャーでも、よほど大量の荷物を積まない限りは大丈夫でしょう。
日常的に大量の荷物を積む機会が多い自営業者や法人の使用にも十分耐えられると思います。
何よりも荷室を重視してステーションワゴンを選びたい、という人はシャトルがぴったりです。
【価格の安いおすすめステーションワゴン・第1位】トヨタカローラフィールダー
引用:https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_64201.html
車種名 | 価格帯 |
カローラフィールダー(ガソリン仕様) | 181万8,300円~196万2,400円 |
カローラフィールダー(ハイブリッド仕様) | 228万1,400円 |
2019年おすすめの価格の安いステーションワゴン、第1位はトヨタカローラフィールダーです。
カローラフィールダーはガソリン仕様、ハイブリッド仕様共に1グレードのみの展開ですが、ガソリン仕様は駆動方式がFFと4WDに、トランスミッションがMTとCVTに分かれます。
価格帯はガソリン仕様が181万8,300円~196万2,400円、ハイブリッド仕様が228万1,400円です。
ガソリン仕様なら200万円を切る価格帯で、ハイブリッド仕様でも200万円台半ばで購入できるという価格は「安い」ですが、2012年に発売されたモデルである、ということは頭に入れておく必要があります。
カローラツーリングの項目でも触れましたが、カローラフィールダーは言わば「旧型のカローラのツーリングワゴン」です。
しかし後継モデルたるカローラツーリングが発売されてからも、カローラフィールダーは併売されています。
これは「ランニングコストが安い5ナンバーワゴンを求める需要に応えるため」です。特に法人需要を無視できない、ということのようです。
カローラにはかつてカローラバンという商用バンが存在しましたが、7代目カローラを最後に廃止され、以降法人のバン需要にはプロボックスで対応することになりました。
しかしカローラバンには根強い人気があり、プロボックスが出てもカローラバンに乗り続けたり、カローラワゴン、カローラフィールダーを乗り継いだ層が一定数存在します。
そのくらいカローラという車に対する信頼度は高いということで、トヨタとしてもこの層の需要を簡単には切り捨てられなかった、ということでしょう。
引用:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/corollafielder/corolla_axio_fielder_main_201910.pdf
価格帯的に格安で購入できるのは良いのですが、その分装備が簡略化されている、という点には注意が必要です。