2017年1月4日、スズキから待望の4代目スイフトがデビューしました。
日本国内におけるスイフトの存在はどちらかといえば地味なものですが、「走る・曲がる・止まる」という車の基本性能をきっちりと追及して作り込まれている非常に良質な1台といえます。
2004年に発売された2代目以降はスズキにとっては世界戦略車という位置づけで、昨年までに累計販売台数500万台を達成しています。
そんなスイフトの1.2Lモデルは、先行して発売されているソリオと全く同じエンジンを搭載しています。
そこで今回はスズキの人気車種であるソリオと、期待のニューモデル・スイフトを比較してみたいと思います。
目次
ソリオ・スイフトの価格・値段を比較
引用:http://autoc-one.jp/nenpi/2551391/photo/0005.html
まず最初にソリオとスイフトの価格を比較してみましょう。
■ソリオ
1.2L(ハイブリッド)
HYBRID SZ(2WD):2,062,800円
HYBRID SZ(2WD・デュアルカメラブレーキサポート装着車):2,122,200円
HYBRID SX(2WD):1,917,000円
HYBRID SX(2WD・デュアルカメラブレーキサポート装着車):1,976,400円
1.2L(マイルドハイブリッド)
HYBRID MZ(2WD):1,841,400円
HYBRID MZ(4WD):1,967,760円
HYBRID MZ(2WD・デュアルカメラブレーキサポート装着車):1,900,800円
HYBRID MZ(4WD・デュアルカメラブレーキサポート装着車):2,027,160円
HYBRID MX(2WD):1,695,600円
HYBRID MX(4WD):1,821,960円
HYBRID MX(2WD・デュアルカメラブレーキサポート装着車):1,755,000円
HYBRID MX(4WD・デュアルカメラブレーキサポート装着車):1,881,360円
1.2L(ガソリン)
G(2WD):1,454,760円
G(4WD):1,581,120円
■スイフト
1.2L(マイルドハイブリッド)
HYBRID RS(2WD・CVT):1,691,280円
HYBRID RS(4WD・CVT):1,845,720円
HYBRID RS(2WD・セーフティーパッケージ装着車・CVT):1,787,400円
HYBRID RS(2WD・セーフティーパッケージ装着車・CVT):1,941,840円
HYBRID ML(2WD・CVT):1,625,400円
HYBRID ML(4WD・CVT):1,779,840円
HYBRID ML(2WD・セーフティーパッケージ装着車・CVT):1,721,520円
HYBRID ML(4WD・セーフティーパッケージ装着車・CVT):1,875,960円
1.0L(ガソリン)
RSt(2WD・6AT):1,704,210円
RSt(4WD・6AT):1,800,360円
1.2L(ガソリン)
RS(2WD・5MT):1,594,080円
RS(2WD・セーフティーパッケージ装着車・5MT):1,685,880円
XL(2WD・5MT):1,463,400円
XL(2WD・CVT):1,463,400円
XL(4WD・CVT):1,617,840円
XL(2WD・セーフティーパッケージ装着車・5MT):1,555,200円
XL(2WD・セーフティーパッケージ装着車・CVT):1,559,520円
XL(4WD・セーフティーパッケージ装着車・CVT):1,713,960円
XG(2WD・5MT):1,343,520円
XG(2WD・CVT):1,343,520円
XG(4WD・CVT):1,497,960円
ソリオはガソリン仕様とマイルドハイブリッド仕様、ハイブリッド仕様と3つに分かれますが、エンジンは全て1.2L、価格帯はガソリン仕様が1,454,760円~1,581,120円、マイルドハイブリッド仕様が1,695,600円~2,027,160円、ハイブリッド仕様が1,917,000円~2,122,200円となっています。
乗車定員は全てのグレードで5人乗りです。
スイフトもガソリン仕様とマイルドハイブリッド仕様に分かれ、ガソリン仕様のエンジンは1.0Lターボと1.2LのNA、マイルドハイブリッド仕様のエンジンは1.2LのNAとなっています。
トランスミッションはガソリン仕様の1.0Lターボが6速AT、1.2L NAが5速MTとCVT、マイルドハイブリッド仕様はCVTのみです。
乗車定員は全てのグレードで5人乗り、価格帯は1,343,520円~1,941,840円となっています。
スイフトはガソリン仕様とマイルドハイブリッド仕様が併売される中で、ガソリン仕様がおまけ的な存在ではなくしっかりとたくさんのグレードが用意されています。
そのため同じ1.0L~1.2Lというクラスにありながらも、価格帯的にはソリオに比べると重複しつつも全体的に下になります。
ソリオ・スイフトの性能・スペック・大きさを比較
引用:http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/122800566/
次にソリオとスイフトの性能・スペック・大きさを比較してみましょう。
まずはエンジン性能の比較です。
■ソリオ
1.2L(ハイブリッド)
最高出力:91ps/6000rpm
最大トルク:12.0kgfm/4400rpm
車両重量:990kg
1.2L(マイルドハイブリッド)
最高出力:91ps/6000rpm
最大トルク:12.0kgfm/4400rpm
車両重量:950kg~990kg
1.2L(ガソリン)
最高出力:91ps/6000rpm
最大トルク:12.0kgfm/4400rpm
車両重量:930kg~970kg
■スイフト
1.2L(マイルドハイブリッド)
最高出力:91ps/6000rpm
最大トルク:12.0kgfm/4400rpm
車両重量:900kg~970kg
1.0L(ガソリン)
最高出力:102ps/5500rpm
最大トルク:15.3kgfm/1700rpm~4500rpm
車両重量:930kg
1.2L(ガソリン)
最高出力:91ps/6000rpm
最大トルク:12.0kgfm/4400rpm
車両重量:840kg~950kg
ソリオとスイフトのエンジンはガソリン仕様の1.0Lターボ以外は全て同じです。
従ってエンジン単体での性能差というのは基本的にありません。
車両重量はどちらも全てのグレードで1000kgを切っていますが、全体的にはややスイフトの方が軽いです。
その分加速力や軽快さはスイフトの方が多少勝るかもしれません。
次にボディサイズ(全長×全幅×全高)を比較してみましょう。
■ソリオ
3710mm×1625mm×1745mm
■スイフト
3840mm×1695mm×1500mm~1525mm
どちらもコンパクトカーでありながらもソリオはトールワゴン、スイフトはハッチバックという違いがあるため、全高に大きな差があります。
全長と全幅はスイフトの方が大きく、特に全幅は5ナンバー枠いっぱいとなっています。
ソリオ・スイフトの燃費を比較
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35579
次に比較するのはソリオとスイフトの燃費です。
メーカーが公表しているソリオとスイフトの燃費は以下の通りです。
■ソリオ
1.2L(ハイブリッド)
32.0km/l
1.2L(マイルドハイブリッド)
23.8km/l~27.8km/l
1.2L(ガソリン)
22.0km/l~24.8km/l
■スイフト
1.2L(マイルドハイブリッド)
25.4km/l~27.4km/l
1.0L(ガソリン)
20.0km/l
1.2L(ガソリン)
22.8km/l~24.0km/l
燃費を比較してみるとやはり目立つのはソリオのハイブリッド仕様の32.0km/lという数字です。
スイフトにはソリオのハイブリッド仕様並みのストロングハイブリッドの設定がなく、あくまでもマイルドハイブリッドにとどまるため、燃費でという点ではソリオに劣ります。
燃費へのこだわりが強い方はソリオを選ぶべきでしょう。
ガソリン仕様の燃費はほぼ同じで、1.0Lターボエンジン搭載モデルでも燃費は20.0km/l台をキープしています。
ソリオ・スイフトの色・カラーを比較
次にソリオとスイフトのボディカラーを比較してみましょう。
■ソリオ
・ブーストブルーパールメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・ファーベントレッド
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・クリアライムメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・ピュアホワイトパール
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・クォーツピンクメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・クラッシーブラウンメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・スターシルバーメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.html
・スーパーブラックパール
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/index.htm
■スイフト
・バーニングレッドパールメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index.html
・スピーディーブルーメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index.html
・ピュアホワイトパール
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index.html
・スーパーブラックパール
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index.html
・プレミアムシルバーメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index.html
・スターシルバーメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index_hybridm.html
・クラッシーブラウンメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index_hybridm.html
・ヘリオスゴールドパールメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index_hybridm.html
・ネオンブルーメタリック
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/swift/detail/index_hybridm.html
ソリオは全8色、スイフトは全9色のボディカラーが用意されていますが、ピュアホワイトパール、クラッシーブラウンメタリック、スターシルバーメタリック、スーパーブラックパールの4色はソリオ、スイフトで共通です。
重複していないボディカラーの中では、ソリオはクリアライムメタリック、クォーツピンクメタリックのような他のメーカーの車種には中々ないものが目を惹きます。
一方のスイフトはグレードによってボディカラーが異なっており、比較的安価なガソリン仕様1.2LのXLやXGにシックなものも含めて豊富なボディカラーが用意されている点に好感が持てます。
ソリオ・スイフトのオプションを比較
引用:http://www.suzuki.co.jp/swift/
最後にソリオとスイフトのオプションを比較してみましょう。
ソリオとスイフトのオプションを比較する上で欠かせないのが、ソリオの「デュアルカメラブレーキサポート」とスイフトの「デュアルセンサーブレーキサポート」の違いでしょう。
ソリオのデュアルカメラブレーキサポートは、「誤発進抑制機能」「車線逸脱警報機能」「ふらつき警報機能」「先行車発進お知らせ機能」「エマージェンシーストップシグナル」「クルーズコントロールシステム」とのセットオプションとなっており、全てのグレードでメーカーオプション扱いとなっています。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/solio/safety/
スイフトのデュアルセンサーブレーキサポートは、XG以外の全てのグレードで設定されている「セーフティーパッケージ装着車」を選ぶと、「SRSカーテンエアバッグ」「フロントシートSRSサイドエアバッグ」「誤発進抑制機能」「車線逸脱警報機能」「ふらつき警報機能」「先行車発進お知らせ機能」「ハイビームアシスト機能」とセットで装備されます(ソリオはSRSカーテンエアバックの設定はなく、フロントシートSRSサイドエアバッグは「G」を除く全てのグレードで標準装備)。
デュアルカメラブレーキサポートとデュアルセンサーブレーキサポートの機能面での違いは、デュアルセンサーブレーキサポートではハイビームアシスト機能に対応している、ということです。
これまでスズキ車で採用されてきたステレオカメラではハイビームアシスト機能の実現が難しかったようで、スイフトはハイビームアシスト機能を初めて搭載した車種、ということになります。
また、スイフトのセーフティパッケージ装着車は、「アダプティブクルーズコントロール」も装備されます。
これは先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、車間距離を保ちながら自動的に加減速を行う、というもので、先行車がいない場合は40km/h~100km/hの間で設定した速度を保ちながら走行します。
ソリオでも「G」以外のグレードで「クルーズコントロールシステム」がメーカーオプションとして用意されてはいますが、こちらはあくまでも45km/h~100km/hまでの設定速度を自動的に維持する、というだけのものなので、機能的に劣ります。
先進安全装備や快適装備という点ではスイフトが有利といえます。
ソリオ・スイフトの比較まとめ
引用:http://www.carsensor.net/contents/testdrive/category_74/_31806.html
以上、ソリオとスイフトを比較してみました。
ソリオとスイフトは同じスズキで同じエンジンを搭載しつつもコンセプトが異なるので、一概に優劣を決めることは出来ません。
ソリオに乗るべきなのは「とにかく広くて燃費の良い車が欲しい」という方です。
燃費という点ではスイフトも十分優秀ですが、やはりストロングハイブリッド仕様のあるソリオが1枚上手といえます。
広さという点ではソリオは高さがあるので、数値上の空間の広さはさて置くとしても、視覚的なインパクトが大きいでしょう。
スイフトに乗るべきなのは「ありきたりのコンパクトカーではつまらない」という方です。
特に「RS」は1.2LのNAのガソリンエンジンに5速MTが組み合わされており、車重は870kgしかありません。
車好きの若者がこれから腕を磨くために乗り回すにはピッタリのライトウェイトコンパクトカーです。
スタイルも2016年発売のモデルでありながらどことなく懐かしさを感じるような古典的はハッチバックスタイルで、最近の丸っこいハッチバックとは一線を画しています。
それでいてデュアルセンサーブレーキサポートやアダプティブクルーズコントロールといった先進装備はしっかり押さえている、という点は素晴らしいです。