新型スバルフォレスターD型がマイナーチェンジをしました。
こちらでは2016年の新型スバル フォレスターD型の評価を詳しく解説します。
今から19年前、フォレスターが登場しました。当時はまだ「SUV」という概念は定着しておらず、「RV」という車体が大きく無骨なクルマが幅を利かせていた時代でした。
そこに登場したフォレスターは、都会的で洗練されたスタイルながら、オフロードにも抜群の走破性を併せ持ったクロスオーバーなSUVでした。
何度かのモデルチェンジを繰り返しながら、次第に背の高い本格的なSUVとしてのイメージが定着するようになりました。
目次
スバル フォレスター 変化から進化へ
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フォレスターに対するユーザーのイメージは、「走破性が高い」「アウトドアに最適」「安全性が高い」「運転が楽しい」「遠出にも十分使える」といったことから、SUVとしての存在感が確立されるようになりました。
この度、4代目フォレスターは3年目となり、限りなくフルモデルチェンジに近いビックチェンジを行いました。フォレスターのイメージそのままに、「安全性」や「走行性能」の向上はもちろんのこと、環境性能にも大きな進化を遂げているのです。
スバル フォレスター マイナーチェンジ実施!
今回のマイナーチェンジの改良ポイントは次の通りです。
改良ポイントはこれだ!!
走行性能
・自然吸気エンジンの燃焼改善やフリクションロスの低減を行い、CVT車の燃費を15.2km4/Lから16.0km/Lにアップ
・リニアトロニックCVTを改良し、走行中の静粛性をアップ。ターボエンジンモデルはオートストップ制御を採用し加速のダイレクト感を高め、Si-DRIVEの「S#」モードの6速ステップ変速をクロスレシオ化し、これまで以上にパワーバンドを有効活用できるようにした。
・ステアリングギア比を変更し、ステアリング操作から車両の動き出しまでの時間を約35%向上した。
・フロントクロスメンバーの剛性を強化した。
・トレーリングリンクブッシュの最適化。
・コイルスプリングやショックアブソーバーを最適化し、蠢動(しゅんどう)部のフリクション安定化などによってしなやかさを追求。
・ドアガラスの板厚をアップし、シール部品の強化などによって静粛性を高めた。
こうした細やかな変更をすることで、乗り心地と操縦安定性の改善、操舵時の車両応答性の向上、直進安定性の向上、取り回し性と操舵フィーリングの向上など実現されています。
ターボモデルでは、左右の前輪に個別にブレーキを掛けることで旋回時のライントレースを高める「アクティブ・トルク・ベクタリング」が採用されています。
→ 新型スバル フォレスターのエンジン性能や操作性は?
エクステリア・インテリア
・フロントバンパーを形状変更し、従来はブラックアウトしていた中央部分をボディ同色に変更。
・ヘッドランプ内のスモールランプをコの字型に変更しワイドさを演出。
・リアコンビネーションランプの赤く発光する部分を上側に集めリフトアップテイストとし、ブレーキランプをフロントと同様にコの字にしてワイド感をアップ。
・新デザイン17インチ、18インチアルミホイール。
・ボディカラーにフォレスター専用となる「セピアブロンズ・メタリック」、「ダークブルー・パール」の2色を追加し全11色とした。
・インテリアは、ドアグリップなど触れる部分に質感を高めた表皮を使用。加飾パネルをハイグロスブラックに変更。
・メーターパネルは、スピードメーターとタコメーターの指針開始位置を左下から左真横に変更。加飾リングの形状を変更してガラスをスモーク化。メーターパネル中央のマルチインフォメーションディスプレイをカラーTFT液晶パネルに切り替え、アイサイトやSi-DRIVEなど各種情報の表示が可能にした。
エクステリアでは、フロント周りを一心。フロントグリルとヘッドランプが変更されました。自然吸気(NA)モデルはバンパー形状とフォグライトのカバーも変更されよりワイド感が強められています。
リア周りではコンライトを変更し、赤いストップライト部分をLED化して高い位置に置いてあります。SUVらしく車高をより高く見えるようにリフトアップされています。
また、アルミホイールのデザインも変更され、18インチはスポ-ティに、17インチは空力特性に優れたものとなっています。
インテリアは、基本デザインはそのままに加飾が追加となっています。ドアグリップとインパネセンター部に表皮巻を採用し、ハンドブレーキやステアリングホイールなどに加飾が加わっています。
メーターはからーTFT液晶パネルを採用した新デザインとなっています。
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安全装備
・スバル車で初となる「LEDハイ&ロービーム/ステアリング連動ヘッドランプ」を採用
・運転支援システム「EyeSight」を、操舵支援機能「アクティブレーンキープ」を備えるVer・3にバージョンアップ
・車両の側方、後方などをチェックし危険を知らせる「アドバンスト・セーフティ・パッケージ」をオプション設定
安全関連の先進装備もより充実したものになりました。アイサイトは最新のアイサイトVer・3にアップデートされ、認識エリアが約40%広角化と望遠化がなされ、カラー認識が可能となったことで、より高精度の認識ができるようになっています。
また、車線逸脱抑制支援機能と、アクセルを踏み誤まることでの飛び出しを防ぐAT誤後進抑制制御機能が追加されています。
そして、注目はスバル車初採用となる安全支援装備「アダプティブ・ドライビング・ビーム」となります。これはハイビーム走行中、アイサイトが認識した対向車や先行車にあたる光の部分だけを制御する機能となります。
しかも、ステアリングの操作と連動しており、夜道でカーブを曲がるときは、ヘッドライトの向きを常に進行方向に向く機能となっています。
また、リニアトロニックCVTの改良などによって燃費性能が向上し、2リッターNAモデルは、JC08モード燃費が旧型15.2km/Lから16.0km/Lに向上しています。
価格は2リッターNAモデル 214万9200円~289万4400円、アイサイト搭載モデル 268万9200円~289万4400円、ターボモデル 312万8760円となっています。
試乗評価 驚きの走り
今回、試乗することになったのは「2.0i-L EyeSight」、2リッターNAエンジンモデルでアイサイトVer・3を搭載したミドルグレードでした。
実車を見た時の印象は、「あまり変わらない」、「内装は少し質感が増した」というものでしたが、走り出すと一変しました。
ステアリングの手ごたえがしっかりしていて、細かなハンドル操作にしっかりと反応するのです。
さらに、アクセル操作のレスポンスが良く、パワフルではないがドライバーの意志に忠実な反応を示してくれています。
コーナーの入りから脱出までスムーズで、思い描いたようにきれいに回ってくれるのです。マイナーチェンジにより、ステアリングやアクセルワークに繊細に反応する良好なフィールを備えたことが分かりました。
また、走行中の快適性も高まっていて、走行フィーリングの質感が以前より数段もアップしています。
最近のスバルは、ドライバーが狙った通りに走る気持ちよさや、乗り心地といった数字では表しにくいフィーリングの向上に努めていることが実感できました。
もともと高い安全性やシンメトリカルAWDによる走破性の高さなど、走りの良さに定評のあったスバルの走りの性能に、フィーリングの良さをプラスしようとするスバルの狙いを、フォレスターは相当高いレベルで実現できたように感じます。
日々ブラッシュアップを続けるスバル車は、どのモデルでも最新モデルがベストです。
引用:http://mag.kakaku.com
もう一つ紹介しましょう。
試乗評価 アイサイトバージョン3を新たに搭載
【総合評価】
マイチェンではハイビームでの照射範囲を自動調整するヘッドランプ、ワイドかつリフトアップ感を強調するリヤコンビランプを採用。
見た目には劇的な変化はないものの、中身は大きく変わっています。まずはアイサイトがバージョン3となり、車線の逸脱を抑えるアクティブ・レーン・キープやAT車の誤発進抑制制御などが採用されています。
ボディもクロスメンバーの剛性アップ、前後サスのバネレート変更、ダンパー減衰力の最適化などが織り込まれています。
【良い点】
ステアリングの切り始めの応答性も良くなり、操縦性と乗り心地が一段と高いレベルまで向上しています。
ターボにはアンダーステアを検出した際に外輪側の駆動力を高め、コーナリング時のトレース性を向上させる「アクティブ・トルク・ベクタリング」が採用、安心感のある走りはもちろん、リヤシートヒーターや運転席ポジションメモリー機能などの快適装備の充実ぶりも新型の見どころとなっています。
【悪い点】
特になし。
引用元:http://www.goo-net.com
このほかにもさまざまな評価・感想がありました。
・全方位SUV、乗る人の行動力を刺激する走破性、操る歓び、使いやすさ、新時代に相応しい燃費性能や安全性能。あらゆるシーンで信頼できる。
・どんな道でも安心して走れる。SUBARUが誇る4輪駆動システム「シンメトリカルAWD」と、新たな制御システム「X-MODE」。この組み合わせが、ほかのSUVでは真似のできない圧倒的な走破性を発揮。運転スキルにかかわらず、様々な道で安心感に満ちた走りが楽しめます。
・もっと楽しく、もっと低燃費に。「新世代BOXER」と鍛え抜かれた足回り。
・SUBARUの新しいエンジン「新世代BOXER」が、力強い加速と低燃費を実現。直噴ターボ搭載モデルでは、さらにパワフルでスポーティな走りが楽しめます。それに加え、鍛え抜かれた足回りがもたらす乗り心地は抜群で、ハンドリングも思いのまま。
・シンメトリーAWDということで見た目にわかるものではありませんが、これってかなり優れものです。まだ体感するとこまでいっていませんが、雪道や悪路では横にスライドすることもなく走ることができる万能システムですね。
引用元:http://forester-y.net
スバル フォレスター 進化は止まらない!
初代フォレスターが登場してまもなく20年になろうとしています。
何度かのモデルチェンジとマイナーチェンジをくりかえしながら、オンロードでもオフロードでも、どんな道でも選ばないオールラウンダーの本格SUVとしての位置づけを確保してきました。
今回、フォレスターは4代目D型としておおきな改良を行い、さらにその地位を不動のものとなりました。技術に裏打ちされた高い走行性能、質感溢れる室内空間、そして独自に築き上げた先進の安全技術は、スバルの思い描くクルマを確かな形で具現化したものにほかなりません。
そして、デビューしてからやがて20年になろうとする中で、そろそろモデルチェンジするのではという、情報が流れ始めています。
もし、モデルチェンジとなればどのように生まれ変わるのか、大きな楽しみがまた一つ増えました。大いに期待しましょう。
→ 新型スバル フォレスターを値引きからさらに50万円安く買う方法とは?
出典
■http://mag.kakaku.com
■http://www.goo-net.com
■http://www.subaru.jp
■http://forester-y.net