新車を購入する際、価格と共に多くの人が最も重要視する要素は「燃費」です。
近年ガソリン代は高騰する傾向にあるため、燃費が悪いと維持費の増大につながります。維持費をできるだけ安く済まそうと思えば、低燃費であるに越したことはありません。
そこで今回は、燃費という観点からステーションワゴンをランキング化して紹介したいと思います。
比較にあたっては、ガソリン仕様とハイブリッド仕様を分けて比較しました。
※文中の燃費は原則としてJC08モードを表記しています。
目次
【おすすめの低燃費ステーションワゴン・ハイブリッド車部門】
ハイブリッド車の低燃費ステーションワゴンについては、当サイトの「人気のハイブリッドステーションワゴン おすすめ比較ランキング【2019年度版】」という記事で詳しく紹介していますので、よろしければそちらを参照してください。
ここではランキングと燃費のみ、簡単に紹介します。
順位 | 車種名 | 燃費 |
第1位 | カローラツーリング | 28.4-35km/L |
第2位 | カローラフィールダー | 34.4km/L |
第3位 | シャトル | 26-33.2km/L |
第4位 | プリウスα | 26.2km/L |
第5位 | ジェイド | 24.2km/L |
【おすすめの低燃費ステーションワゴン・ガソリン車部門】
次にガソリン車の低燃費ステーションワゴンをランキング形式で紹介します。
【おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)・第5位】スバルインプレッサスポーツ
引用:https://www.bepal.net/cars/car-impression/20836
車種名 | インプレッサスポーツ |
燃費(JC08モード) | 16.2-17.2km/L |
2019年おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)、第5位はスバルインプレッサスポーツです。
インプレッサスポーツはガソリン仕様のみで、エンジンは1.6Lと2.0L、駆動方式は2WDとAWD(4WD)があります。
燃費は1.6Lの2WDが16.4-17.2km/L、AWDが16.2km/L、2.0Lの2WDが16-17km/L、AWDが15.8-16.8km/Lとなります。
1.6Lの2WDの燃費が1番良い(1.6i-L Eye Sight・17.2km/L)のは間違いありませんが、最も燃費が悪い2.0LのAWD(2.0i-S Eye Sight・15.8km/L)との差は1.4km/Lに過ぎず、正直なところどれを選んでもあまり大差はありません。
引用:https://dime.jp/genre/497945/
インプレッサスポーツは2WDでも良い出来ですが、予算が許せばやはりAWDに乗るべきだと思います。ちなみにAWDは2WDの22万円高です。
言うまでもありませんが、インプレッサスポーツのAWDはスバル伝統のシンメトリカルAWDが搭載されています。
シンメトリカルAWDは左右の重量配分のバランスが非常に良く、コーナーでも路面に吸い付くような走りをしてくれます。
雪道や汚泥路での高い信頼性はもちろんのこと、舗装路でのオン・ザ・レール感覚もぜひ味わっていただきたいと思います。
【おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)・第4位】ホンダシビックハッチバック
引用:https://autoc-one.jp/nenpi/5000999/photo/0031.html
車種名 | シビックハッチバック |
燃費(JC08モード) | 17.4-18km/L |
2019年おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)、第4位はホンダシビックハッチバックです。
シビックハッチバックは「ハッチバック」と入っているにも関わらすステーションワゴンに分類していいのか、という気もしますが、ホンダのカテゴリ分けではジェイドやシャトルと一緒に「ハッチバック/ワゴン」という分類に入っています。
5ドアハッチバックと言い切るにはホイールベースが長く荷室もそれなりにあることから、ここではステーションワゴンとして扱います。
シビックハッチバックのエンジンは1.5Lガソリンターボエンジンのみで、トランスミッションが6速MTと7速ATに分かれます。燃費は6速MTが17.4km/L、7速ATが18km/Lです。
VTECターボエンジンを搭載しているにも関わらず、ノンターボエンジンのインプレッサスポーツを凌ぐ燃費ということになります。
引用:https://autoc-one.jp/nenpi/5000999/photo/0063.html
ホンダ曰く、シビックハッチバックの1.5L VTECターボエンジンは「2.4L NAエンジンを凌ぐ高トルクで圧倒的な加速感」とのことです。
実際に乗ってみるとインプレッサスポーツとの差は明らかで、はっきり言ってシビックハッチバックの方が「速い」です。
これだけ高性能なステーションワゴンを、300万円を切る約285万円という価格で買えるのはお買い得だと思います。
荷室容量は420Lとそこそこありますので、ステーションワゴンとしての使用にも十分耐えられます。
引用:https://autoc-one.jp/nenpi/5000999/photo/0088.html
【おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)・第3位】ホンダジェイド
引用:https://www.webcartop.jp/2015/06/10775/
車種名 | ジェイド |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 17.6-18km/L |
2019年おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)、第3位はホンダジェイドです。
ジェイドのエンジンは1.5Lガソリンターボ仕様と1.5Lハイブリッド仕様とに分かれ、ガソリンターボ仕様のトランスミッションは無段変速ATのみです。
ジェイドもシビックハッチバックと同じく1.5L VTECターボエンジンを搭載しますが、ジェイドはのエンジン型式はL15B、シビックハッチバックのエンジン型式はL15Cと異なります。
両者の違い指定燃料にあり、前者がレギュラーガソリン、後者がハイオクガソリンです。
最高出力もジェイドは150PS、シビックハッチバックは182PSで、シビックハッチバックの方がパワフルです。
しかし燃費はほとんど差がなく、低い方の燃費でわずかに0.6km/L上回っているだけです。実際の使用状況では逆転する可能性もあると思います。
引用:https://www.webcartop.jp/2015/06/10775/ph-02/
ジェイドは外観から想像する以上に室内が広く、特に後席は足元空間を広く取れるので居住性は良好です。
シビックハッチバックとジェイドで迷った場合、走りを優先するならシビックハッチバック、居住性を優先するならジェイド、となります。
【おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)・第2位】ホンダシャトル
引用:https://www.webcartop.jp/2015/05/8837/
車種名 | シャトル |
燃費(JC08モード) | 18.8-22km/L |
2019年おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)、第2位はホンダシャトルです。
シャトルは1.5Lガソリン仕様と1.5Lハイブリッド仕様とに分かれますが、ガソリン仕様の駆動方式はFFと4WDとに分かれ、燃費はFFが18.8km/L、4WDが22km/Lとなります。
シャトルはハイブリッド仕様が3グレードあるのに対して、ガソリン仕様は1グレードしかありません。つまりメインはあくまでもハイブリッド仕様で、車両本体価格が比較的安価なガソリン仕様は恐らく法人需要を見越したものだと思われます。
ガソリン仕様のG・Honda SENSING(FF)は約180万円、ハイブリッド仕様の最廉価版のHYBRID・Honda SENSING(FF)は約215万円で、価格差は最低でも35万円です。
ハイブリッド仕様の方が燃費が良いので維持費は安く済みますが、ガソリン仕様との価格差を埋めるには相当長い年数を乗る必要があります。
引用:https://www.webcartop.jp/2015/05/8837/_dsc5524/
つまりハイブリッド仕様を「元を取ろう」という考えで乗るのは良くありません。ハイブリッド仕様を買うにはある意味では「あえて高い車を買う」という覚悟が必要です。
逆に言えばガソリン仕様は、ハイブリッド仕様に比べて多少維持費が高くても、車両本体価格が安い分トータルで見れば安く済むケースが多いです。
【おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)・第1位】トヨタカローラフィールダー
引用:https://kakaku.com/item/70100110029/
車種名 | カローラフィールダー |
燃費(JC08モード) | 16.4-23km/L |
2019年おすすめの低燃費ステーションワゴン(ガソリン車)、第1位はトヨタカローラフィールダーです。
カローラフィールダーは現行型カローラツーリングの前身となるモデル、言わば旧型ですが、カローラツーリングの3ナンバー化に伴い、5ナンバーステーションワゴンを残す意味でガソリン仕様、ハイブリッド仕様で1グレードずつ販売が継続されています。
排気量はどちらも1.5Lで、ガソリン仕様は駆動方式がFFと4WDに分かれ、FFはさらにトランスミッションが5速MTとCVTとに分かれます。
ハイブリッド仕様は2WDの無段変速機のみなので、バリエーションという意味ではガソリン仕様の方が豊富です。
燃費は16.4-23km/Lと幅がありますが、最も燃費が良いのは2WDのCVTです。逆に最も悪いのは4WDのCVTで、2WDの5速MTは17.6km/Lです。
カローラツーリングは非常に素晴らしい車ですが、ボディサイズは3ナンバーサイズに拡大してしまいましたし、ガソリン仕様の最廉価グレードでも200万円を超えてしまいます。
「200万円を超える3ナンバー車が果たしてカローラと呼べるのか」という声があるのも事実です。
その点カローラフィールダーは、ガソリン仕様の2WD/CVTのEXで約181万円と200万円を大きく切ります。
ボディサイズはもちろん5ナンバーサイズで、この代のカローラは歴代で初めて旧型(現行型から数えると旧々型)に比べてサイズダウンしたくらいですから、かなりコンパクトになっています。
正直なところ、都市部のごみごみしたところで乗るにはこのくらいのサイズが最も手頃です。
自営業の人などで、納品する荷物を積んで都内を走り回る、というような使い方をする場合、カローラフィールダーは最適だと思います。